actors' playgroundは、2015年6月に、俳優井上裕朗が中心になって始まった「俳優の、俳優による、俳優のための」ワークショップ(的な)企画=遊び場です。これまでに大小15回の遊び場を開催、2020年9月からは劇場公演の製作を開始、先日5回目の公演を行いました。コロナの影響で4年ほど開催を見送っていましたが、ひさびさにやってみようと思います。
僕自身まだまだ修行の身、一介の俳優にすぎません。俳優には、俳優にしか分かり得ない感覚や抱えている問題が確実にあります。思考回路や視点の異なる演出家には頼れない、俳優が自立して立ち向かうべき課題があります。同じ荒野に立つ俳優同士が集まって、それを共有し、同じ目線からじっくり時間をかけてそれと取り組みたい。それがこの「遊び場」のテーマです。
僕は基本的に、人間同士の深くて濃い関わり合いが描かれた、物語性の強い、オーソドックスな「会話劇」を好んでいます。そして演技のアプローチの仕方としても、オーソドックスで奇をてらわない、シンプルで繊細で、それでいて力強い演技が好きです。多様な演技スタイルが乱立する中、こういった「地味な」タイプの演技は、もしかしたら傍流なのかもしれません。でも、同じような好みの人たちも決して少なくないと思います。なので今回そういう人たちが集まった場で、「会話をする」(つまり「話すことによって相手に明確な影響を与え、それを聞くことによって明確に影響を受け変化する」)ということ、そして「言葉」によって「虚構=物語の世界を立ち上げる」ということに的を絞って、シンプルでど直球の演技をストイックに追求できたらと思っています。どうすれば、言葉によって虚構の世界を立ち上げ、その中で、自分ではない人間として確かに存在し、他者と関わることができるのか……「場/状況」「他者」「自分自身」「言葉」とゆっくり丁寧に出会いながら、ひとつひとつ「物語」を立ち上げていくプロセスを共に体験できたらと思っています。
具体的には、みんなでシアターゲームをやったり、さまざまな議題についてディスカッションしたり、戯曲を使ったシーンスタディをしたり、、、という内容を考えています。シーンスタディの課題戯曲については、応募者の顔ぶれを見て最終的に決めようと思っています。詳しくはお問い合わせください。
始まる前、期間中ともに、準備に多くの時間と労力を割いて頂くことになると思います。柔軟で、勇敢で、熱意ある方々からのご応募、心よりお待ちしています。ご質問・ご相談などあればお気軽にご連絡ください。
たくさんの出会いを楽しみにしています。
井上裕朗
actors' playground 13th w/井上裕朗
■日程: 2023/7/3(月)~7/9(日)(計7日間)
■時間: 13:00~21:00(日によって延長の可能性あり)
■場所: 都内某スタジオ
■参加費: (A参加) 35,000円/(B参加) 20,000円 (スタジオ代、その他諸経費含む)
■応募資格:
俳優、および、演出家(俳優と同じ立場で同じことをやって頂きます)
■募集形式:
A(シーンスタディメンバー)
期間中の7日間、継続して固定のチームを組んでひとつのシーンに取り組んで頂き、リハーサルを繰り返しながらシーンを育てていく。実際にシーンを演じて頂くことを含めた参加
B(サポートメンバー)
シアターゲーム、ディスカッション、本読みなどはAと同じように参加して頂くが、シーンスタディに関しては、他の俳優たちが演じるシーンを「見る」という形で参加して頂く。1日単位での参加も可能(参加費は日割りのような形で頂きます)
■応募方法:
以下の項目を明記の上、actorsplaygroundfrom2015@gmail.comまでメールください。
1. お名前(ふりがな)
2. 性別
3. 年齢
4. ご連絡先(電話番号・メールアドレス)
5. 写真(顔が分かればどんなものでも良いです。僕と面識ある方は不要です)
6. 期間中のNG(遅刻・早退・欠席希望日などあれば)
7. 希望するコース(A or B or どちらでも可)
■応募締切:
応募状況に応じて判断します。多くの応募があった場合には選考をさせていただきます(全日参加可能な方を優先させていただきます)
■注意点:
・直前にオーディションや急な仕事など入ることもあると思いますので、応募後のキャンセルも受け付けます(ただしA参加の場合は、シーンスタディのチームを組む関係上、初日の10日前までとさせてください)全日参加できない場合も出来る限り調整しますのでご相談ください。
・応募人数が少なかった場合には、中止または時間短縮にての開催になる可能性もあります。ご了承ください。
以上、よろしくお願い致します。
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