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活動ご支援の​お願い

日頃よりPLAY/GROUND Creationを応援いただきありがとうございます。

 

近年、演劇界や芸能界におけるハラスメントの問題が大きく取り沙汰されています。我々の業界は、プロデューサーや監督・演出家・作家などにリスクや決定権が集中してしまうことで、どうしても権力勾配が生まれてしまう宿命を背負っています。特に俳優は長らく弱い立場に置かれてきました。そして、俳優自身もそのことを受け入れ、慣れてしまっている現状があるように思われます。

 

そのような問題意識を発端にして、俳優の自立をコンセプトに、2015年に俳優主導の創作ユニット PLAY/GROUND Creation を立ち上げました。俳優のみが集まり、批判や攻撃をされる危険のない安全な場で創作活動を行い、俳優の持つ自立性や創造性を取り戻そうという試みで、当初は単発の勉強会という形でスタートしましたが、以後コンスタントに勉強会を積み重ね、2020年には劇場公演を製作するに至りました。2021年には一般社団法人PLAYGROUND Creationとして法人化し、現在までに5本の作品を製作しています。

しかしながら、昨今の演劇業界は、新型コロナウイルス蔓延の煽りを受け、観客減による収入の減少とともに、感染対策のための支出の増大、公演中止のリスクを抱え、業界全体として大きな危機に瀕しております。それに加え、雇用環境の見直しによる人件費の増大、海外の政情不安や円安による材料費の高騰などにより、さらに収支が圧迫されています。

 

2020年から2022年までは国による救済措置もありましたが、2023年からはそれもなくなり、丸裸で向き合わなければいけない状況となりました。3月には5類感染症に移行し、世の中はコロナ以前の活気を取り戻している中、現在でも演劇公演の中止は相次いでおり、引き続き厳しい状況が続いています。

我々も国の補助金を活用しつつ、現在までに1,000万円超の赤字が積み重なっております。そのような状況の下、どの業界も苦境に立たされている中で身勝手だと承知しつつ、芸術・芸能の世界はパトロネージュに支えられてきた歴史に甘え、今後の活動継続のためのご支援をお願いすることにいたしました。

 

以下、我々の活動につきまして説明させて頂きます。長文となりますが、ぜひご一読ください。

PLAY/GROUND Creation 沿革

2015年6月、俳優の井上裕朗が中心となり、俳優のみが集まる勉強会「actors’ playground」を開催。その後も活動を継続し、同年10月、actors’ playgroundの発展形として、企画・制作ユニット『PLAY/GROUND Creation』を始動。名称には「playground(遊び場)=PLAY(演じる・演劇)+GROUND(土台・根付かせる)」という意味が込められており、俳優をはじめとするシアターアーティストが緩やかに集い、それぞれが自主的かつ能動的に参加できる豊かな「遊び場」作りを目指している。

2016年1月には、actors’ playgroundの延長線上にあるワークショップ公演『背信|ブルールーム 』(シアター風姿花伝)を上演。また2020年9月には、初の本格的な劇場公演『BETRAYAL 背信』を製作・上演。本公演よりプロデューサーに齋藤厚子を迎え、2021年1月に法人化(一般社団法人PLAYGROUND Creation)。新たな体制で活動の幅を広げている。

井上裕朗 HiRoo iNoue

PLAY/GROUND Creation 代表 

 

1971年10月24日生まれ。東京都出身。

東京大学経済学部経営学科卒業後、外資系証券会社に勤務。退社後、2002年より北区つかこうへい劇団養成所にて俳優活動を開始。以降、TPT・地人会・流山児★事務所・T Factory・演劇集団砂地・乞局・箱庭円舞曲・DULL-COLORED POP・Theatre des Annales・イキウメ・風琴工房・serial number・TRASHMASTERS・unratoなど、小劇場を中心にさまざまな団体の作品に出演。

 

2015年、自身が主宰するユニット『PLAY/GROUND Creation』を立ち上げ、俳優主体の創作活動をスタート。2016年1月には、シアター風姿花伝にてワークショップ公演 the PLAY/GROUND vol.0『背信 | ブルールーム』を企画・上演。『背信』を演出、『ブルールーム』に俳優として出演する。2019年2月には、劇団DULL-COLORED POPにて『くろねこちゃんとベージュねこちゃん』を演出。

PLAY/GROUND Creationの公演においては、#1『BETRAYAL 背信』(2021/9 赤坂RED/THEATER),  #2『Navy Pier  埠頭にて』(2021/12 横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール) にて、翻訳・演出を担当。#3『The Pride』(2022/7月 赤坂RED/THEATER)において出演および演出を担当。#4『CLOSER』(2022/12月 シアター風姿花伝)#5『Spring Grieving』(2023/5月 サンモールスタジオ)において演出を担当。

齋藤厚子 aTSUKo SaiTo

PLAY/GROUND Creation プロデューサー

2004年石原プロモーション入社、スペシャルドラマ『祇園囃子』他、制作現場でAPなど裏方として経験を積む。勤務期間中、1年間を東宝グループにて舞台公演の製作、広報等を担当。以後、その経験を活かし2015年に石原プロ初プロデュース公演『希望のホシ』でプロデューサーを務める。

 

昨年、PLAY/GROUND Creationにて『BETRAYAL 背信』公演を実施。井上裕朗と共同プロデュースを務める。ユニットの継続、俳優主体の新しい制作の場を目指し、一般社団法人PLAYGROUND Creationを設立。

 

同時に、石原プロの業務終了のため、2021年4月より株式会社舘プロに在籍。

PLAY/GROUND Creation 上演歴

#0『背信|ブルールーム』

『背信』

作:ハロルド・ピンター

翻訳・演出:井上裕朗

『ブルールーム』

作:デヴィッド・ヘアー

翻訳・演出:薛珠麗

2016/1/7〜1/10(12公演)

シアター風姿花伝

有料動員数:1,007人

 

#1『BETRAYAL 背信』

作:ハロルド・ピンター

翻訳・演出:井上裕朗

文芸協力:小田島創志

2020/9/25〜10/1(15回公演)

赤坂RED/THEATER

有料動員数:903人

 

#2『Navy Pier 埠頭にて』

作:ジョン・コーウィン

翻訳・演出:井上裕朗 / 池内美奈子

2021/12/18〜26(14回公演)

横浜赤レンガ倉庫1号館3Fホール

有料動員数:910人

#3『The Pride』

作:アレクシ・ケイ・キャンベル

翻訳:広田敦郎

演出:井上裕朗

 

2022/7/24〜31(11回公演)

赤坂RED/THEATER

有料動員数:817人

 

#4『CLOSER』

作:パトリック・マーバー

翻訳:小田島創志

演出:井上裕朗

 

2022/12/10〜18(14回公演)

シアター風姿花伝

有料動員数:680人

 

#5『Spring Grieving』

作:須貝英

原案・構成・演出:井上裕朗

 

2023/5/19〜31(18回公演)

サンモールスタジオ

有料動員数:995人

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カモミール社「テアトロ」2022年10月号 高橋宏幸氏(演劇評論家)

PLAY/GROUND Creation『The Pride』は、1950年代と2000年代という、ふたつの時代を行き来するゲイ・セクシャリティをめぐる物語だ。50年代の同性愛、妻もいる男性が友人の存在によて、自身のセクシャリティに気づく。00年代は、奔放なセックスをするゲイとそのカップルをめぐる物語が、プライド・パレードなどを背景に描かれる。二つのコントラストは、単に昔は差別に満ちてクローゼットのなかに隠さねばならず、現代のLGBT運動は可視化されたが、まだ差別は根深いというだけではない。どちらも、よりよき未来を作るために正直に生きようとするものへの讃歌がある。その希望は、四人でさまざまな役柄をこなす若い俳優たちの新鮮な演技にあらわれる。役柄との年齢は違うときもあるが、流暢に演技し過ぎないことが、苦悩や葛藤、家族の関係性や社会との軋轢を醸し出した。

Twitter 2022年7月27日 徳永京子氏(演劇ジャーナリスト)

PLAY/GROUND Creation『The Pride』

こまやか、という言葉を書く時は平仮名と決めている。濃やか(濃密)と細やか(繊細)ではニュアンスが逆で、かと言って示したい意味が完全に一方という場合は少ないからだ。でもこの舞台は「濃やか」と「細やか」がどちらも100%。井上裕朗はこれを2組に演出したのか……。

ものすごくざっくり説明すると、殻が分厚くて芯が未熟な人間と、殻は薄いが自分の芯を確立できた人間、そして高感度過ぎるアンテナを持ち、全体が見える結果、自分が傷付いても正しさを遂行する人間という3人の交わり。私が観たのは若い座組のside-B。俳優の戯曲の咀嚼度がすごい。

でもAも間違いなく素晴らしいことは想像がつく。若い俳優がこれだけ戯曲に深く長く潜水して自分のタイミングで息継ぎが出来ているのは、本人達の努力も間違いなくあるけれど、演出が行き届いているはず。また戯曲の、観客の理解度を信頼した練度。常に射程の広い女性のせりふが良い。

でも実は休憩時間に真っ先にパンフでチェックしたのは照明だった。勉強不足を恥じるが、富山貴之という名前を初めて知った。これ、2バージョンそれぞれに毎日、俳優の位置、毛量、顔の彫り等のディテールで調整しているのでは?それぐらい一瞬も休まず物語と一緒に呼吸をしている。

4人の登場人物のうち3人が「楽じゃない」と言う。そう、みんな楽じゃない。その楽じゃなさを生きていく時、遠くに見える小さな灯りについて、それが信じられるよう、才能ある人達が全力で舞台という形にしている。

読売新聞夕刊 2023年6月6日 祐成秀樹氏・田上拓明氏(記者)

田上氏:井上裕朗(演出)と須貝英(脚本)による『Spring Grieving』は、家族の死を主題にした2本立て。がんで死んだ母と子供たちを描いた「桜川家の四兄弟」と、大学生の弟の自死を巡る「春を送る」はともに、桜、四十九日、東日本大震災という共通項があった。ほぼ自宅で座って会話しているだけのシンプルな舞台だったが、会話のテンポの良さと俳優の熱量の高さに引き込まれた。

祐成氏:特に「桜川家」が良かった。母の死後、残された家と桜とメモを巡って衝突するうち、母の愛が浮かび上がり、兄弟は絆を取り戻す。須貝による人物の的確な描き分けと泣けて笑えるドラマ構成、井上の演出が共に見事だった。

早川書房「悲劇喜劇」2023年9月号 嶋田直哉氏(演劇評論家)

side-A「桜川家の四兄弟」、side-B「春を送る」の二作品連続上演。side-Aでは母親と四人の息子たちの関係が描かれています。四人の息子たちと平等に暮そうとする母は、それぞれに接する時間を平等にしようとしていたことが最後にわかります。息子たちが抱く子ども時代の母親の記憶と、それぞれの進路を選んだ現在の境遇の描き方がリアルでした。二作品では特にside-Bが素晴らしかった。大学院で指導教授との関係に悩む杜子春に冷淡であった准教授の父曾太郎。やがて杜子春は自殺してしまいます。その原因が指導教授のアカハラであることを杜子春の兄基次郎は突き止めます。あくまで冷淡で、勤務先の大学の体制側に立つ保守的な曾太郎の姿勢を辻親八が安定感がある演技で好演していました。両作品ともに家族の会話劇として緊張感が漂い、黒を基調とした舞台装置と照明の濃淡が登場人物の感情を繊細に表現していました。幕切れの桜の場面が美しいですね。これまで海外作品に果敢に挑んできたPLAY/GROUND Creationですが、今回初めてのオリジナル戯曲作品での上演でした。作の須貝英さんと演出の井上裕朗さんの呼吸はぴったりで、完成度の高い公演でした。またフライヤー、パンフレットのデザインがいつも美しく、作品を鑑賞する前からテンションが大いに上がります。

PLAY/GROUND Creation 創作理念

一口に演劇と言っても、いわゆる普通の演劇(ストレートプレイ)・ミュージカル・古典芸能などいくつかのジャンルに分かれています。ストレートプレイも、主に劇場の規模によって、さらにいくつかのジャンルに分かれています。100人〜300人程度の小劇場では、商業性や大衆性よりも芸術性や実験性を意識したものが多く上演されています。実力や経験がまだ不足している若者たちも、手探りしつつ小さな劇場から創作をスタートさせることになります。比較的自由な創作が目指せる反面、非常に小さな予算規模となるため、十分なリソースを集められず、目指すクオリティの作品が作れないジレンマを抱えることも少なくありません。あらゆる予算を削る必要があるため、人件費が非常に低く抑えられたり、チケットが例え完売しても赤字となるような予算組みとなることもしばしばあります。

300人以上の大きな劇場になると、いくつかの人気劇団やTV局・大手芸能プロダクションなどの大企業、新国立劇場や東京芸術劇場などの公共劇場などが製作する大規模な公演が主になります。集客力や知名度の高いスター俳優などがキャスティングされ、動員の必要から商業性や大衆性も求められます。予算が大きく、潤沢にリソースを集結させて高いクオリティの作品を作れる反面、効率的でスムーズなプロセスが求められたり、様々な事情に創作が制限されることも少なくありません。

 

その中で我々PLAY/GROUND Creationは、小劇場の持っている創作の自由度や芸術性を保ちつつ、予算規模の大きな大劇場のクオリティに負けない良質な作品を製作することを目指しています。そして同時に、創作に関わるあらゆる立場のアーティストが、対等な関係性の中で自由に創作活動に参加し、健全な創作プロセスを積み上げていくことを目指しています。そのために、従来の伝統的なシステムを廃し、効率や形式を重視せず、個人個人が同じ目線に立って丁寧に対話を積み重ねていく地道な創作プロセスを採っています。

 

最近では、エンタメ要素の強い作品と並んで、社会問題を深く切り込んでいく「社会派演劇」というジャンルが非常に人気を集めています。元々日本の演劇は左翼運動と結びついていたこともあり、社会への批判的な切り口は、演劇ならではの一面であることは間違いありません。しかし我々は、社会全体を広く問題として扱うような作品ではなく、もっとミニマムな「個人」と「個人」の関係性に焦点を絞り、親子、夫婦、兄弟、親友、恋人といった濃密な人間関係の中に生まれる物語に特化した作品を創作しています。こういった作品は欧米の作品には多いものの、国民性の違いからか、日本においてはあまり多くはありません。我々は今後も、人間同士の濃密な関係性を深掘りし、物語を通して「他者」を想像し、理解していこうとする作品を生み出していきたいと考えています。

演劇の持つ力

1980年〜90年代をピークに、観劇人口は激減しています。バブル経済の崩壊、東日本大震災、コロナウイルスの蔓延を経験するたびに大幅に観客数が減り、それが元に戻らないまま現在に至っています。Youtubeなどで気軽に観られるコンテンツが増えている中、わざわざチケットを予約し、安くないお金を支払って、劇場に足を運ばないと観られない演劇は時代に合わないコンテンツなのかもしれません。

 

しかしながら、演劇には他のコンテンツにはない大きな力があると信じています。劇場での上演だけでなく、近年では、企業におけるコミュニケーションやプレゼンテーション、問題解決やチームビルディング研修の手段として演劇のメソッドが活用されるケースが増えています。介護業界においても、被介護者に対してだけではなく、看護や介護をする側のメンタルヘルスのために演劇が活用されているケースもあります。SNS主流のコミュニケーションにソーシャルディスタンシングが加わり、人間同士のアナログなコミュニケーションが必ずしも必要でなくなった現代の時流に反し、他者とじっくり向き合い、物理的にも精神的にも互いに触れ合いながら、時間をかけて創作をしていく演劇という営みには、いま失われつつある大切なものが含まれていると考えます。

 

また、演劇には、普段なるべく見ないようにしている、考えないようにしている問題に対して、敢えて立ち止まってその問題をクローズアップし、観客との間に議論を生み出すという側面があります。日常生活を送っていく中で演劇が絶対不可欠であるという人は多くないと思いますが、社会全体として、演劇という営みはなくてはならないものだと信じています。そして、その演劇を後に続く若い世代に継承し、演劇が少しでも多くの人の人生を豊かにするものになるよう、今後も活動を継続していきたいと願っています。旧来のシステムに批判的な目を向けつつ、新たな切り口で闘いを挑んでいる我々の活動に対し、みなさまからのご支援を賜れますと幸いです。

ご支援の方法

申込金額

10,000円以上から承ります。

お申込フォーム

以下のフォームへのご入力をお願いいたします。

https://forms.gle/LLRG7h4qV61LQpmQ8

 

払込方法

以下の口座にお振込をお願いいたします。

PayPay銀行 ビジネス営業部

普通 4763236

シャ)プレイグラウンドクリエイション

お問い合わせ先

PLAY/GROUND Creation

070-8541-0753

playgroundcreation.official@gmail.com

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